宮城コース
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東北・みやぎオンライン復興マラソン2021 宮城コース
復興への歩み
岩沼市
① START地点 宮城県立都市公園 岩沼海浜緑地 北ブロック
仙台湾海浜の恵まれた自然環境の中に整備された広域公園で、県民のレクリエーションの場であった岩沼海浜緑地。
東日本大震災の大津波の影響で、甚大な被害を受け、野球場や遊具などの公園施設のほぼ全てが被災しました。2017年3月26日から再開園し、第1回大会「東北・みやぎ復興マラソン2017」からメイン会場として利用されています。
② 2㎞地点 岩沼市藤曽根地区(現:かさ上げ道路)
津波で壊滅的な被害を受け、岩沼市沿岸部の他の5つの被災集落と共に市内内陸部へ集団移転を行った藤曽根地区。
弘法大師の修行の地と言い伝えられ、東北随一の弘法大師霊場として広く知られていた弘法大師堂(遍照寺)がありましたが、鐘堂の土台だけを残し、流失してしまいました。毎年4月21日に行われていた春祭では、弘法大師の像がある奥の院が開帳され、交通安全などを願うために、多くの人々が訪れていました。震災以降、かさ上げ道路や避難路として整備が行われております。
亘理町
③ 9.2㎞地点 亘理大橋
岩沼市と亘理町を結ぶ県道塩釜亘理線が阿武隈川に架る亘理大橋。
東日本大震災では、津波が亘理大橋周辺の堤防からも越水し甚大な被害をもたらしました。
現在は、広域ネットワークのアクセス交通道路として、物流・観光振興の重要路線の要衝となっています。
④ 12.1㎞地点 亘理町鳥の海運動公園
海岸沿いに位置していた鳥の海公園(都市公園)は、防潮堤を破壊し遡上した津波の影響により、野球場・陸上競技場・園路及び広場等の公園施設すべてが流失・破損する壊滅的な被害を受けました。
現在では、津波の減衰機能を備えた海岸緩衝緑地や避難丘を加えた陸上競技場及び人工芝のサッカー場、野球場等の総合公園として開園しています。
岩沼市
⑤ 20㎞地点 岩沼市海岸線・松林
震災前は海岸一体にクロマツの林が広がっており、風情を感じられる場所でしたが、震災の津波で松林の多くが流失してしまいました。現在は、海岸沿いには高さ7mもの防潮堤が整備され、津波から命を守るための取り組みとして植樹による「森の防潮堤」づくりも進められています。
復興マラソンでは2018年に参加ランナーとともに植樹体験を行いました。
⑥ 25㎞地点 岩沼市相野釜地区(現:千年希望の丘相野釜公園)
製塩場として塩を作る釜場があったことが地名の由来とされ、震災前はメロン栽培が盛んで農業中心の地区となっていました。東日本大震災では、津波により壊滅的な被害を受け、集団移転を余儀なくされました。
現在は、震災メモリアル公園として、園内に慰霊碑や交流センターなどが整備され、震災の伝承や防災教育の場として活用されています。
名取市
⑦ 32㎞地点 名取市閖上地区
津波で壊滅的な被害を受けた閖上地区。日和山周辺を震災メモリアル公園として整備し、
津波の高さに合わせた「芽生えの塔」と亡くなられた方のご芳名を記した芳名板が建てられています。また、現在の令和天皇皇后両陛下が皇太子、皇太子妃の時代に閖上地区を行啓された際に読まれた御歌碑を建立し、東日本大震災の記憶を後世に伝えています。
⑧ 37㎞地点 名取市広浦地区
東日本大震災前は、宮城県農業高等学校が所在し、近隣には集落がありました。今は、築山を備えた広浦防災公園を整備し避難場所となっているほか、東北・みやぎ復興マラソンでは、エイドステーションとしても活用されています。
⑨ 40㎞地点 名取市北釡地区
出典:東北地方整備局
仙台国際空港がある北釡地区。震災前から農業が盛んな地域でした。
震災以降は人の居住はできないエリアとなっていますが、今でも小松菜やちんげん菜、メロンの栽培を行い、北釜産の野菜を練りこんだ米粉パスタや「幻のメロン」と言われるクールボジャを使ったメロンワインなども製造しています。
有事の際は避難もできる築山を備えた北釜防災公園を整備し、多くの家族連れが遊びに来ています。
写真提供:岩沼市・亘理町・名取市